コラム2026.09.09
ソフウェーブとオンダリフトの違い― 皮膚か脂肪か。4層診断で決める使い分けと併用の順序 ―
「ソフウェーブとオンダリフト、どちらが自分に合うのか」というご質問は、当院で最も多いもののひとつです。結論から言うと、この2つは競合ではなく、狙う層がまったく違う機器です。「皮膚の問題ならソフウェーブ、脂肪の問題ならオンダリフト」――この使い分けを、当院の4層診断の考え方に沿って解説します。
結論:狙う層が違う
| 項目 | ソフウェーブ | オンダリフト(ONDA PRO) |
|---|---|---|
| エネルギー | 超音波(SUPERB™) | マイクロ波(クールウェーブ) |
| 主な作用層 | 真皮中層(約1.5mm) | 皮下脂肪層 |
| 主な効果 | 皮膚の引き締め・質感改善・シワ | 脂肪の減少・輪郭の整理 |
| 向いている状態 | 皮膚の緩み、首の横ジワ、術後の余剰皮膚 | 脂肪の重みによるもたつき、二重あご、二の腕 |
| 脂肪への影響 | ほぼなし(頬がこけにくい) | 減らす(狙って減らす) |
| 薬事 | 国内承認機器 | 国内未承認機器(限定解除表示あり) |
同じ「たるみ治療」でも、片方は皮膚を締め、片方は脂肪を減らします。どちらが優れているかではなく、「あなたのたるみの原因がどの層にあるか」で答えが決まります。
4層診断:たるみの原因を層で分ける
当院では皮膚を「表皮・真皮・皮下脂肪・SMAS/筋膜」の4層で診断します。
- 真皮の緩み(皮膚が薄く伸びている、細かいシワ、首の横線)→ ソフウェーブ
- 脂肪の重み(フェイスラインの重さ、二重あご、指でつまめる厚み)→ オンダリフト
- 両方(脂肪が重く、かつ皮膚も緩んでいる)→ 併用設計
- SMAS/骨格(強い下垂、皮膚の大幅な余り)→ 外科的治療を含めて検討
診察では、つまんだときの皮膚の厚み・戻りの速さ、超音波での脂肪層の厚みを確認し、どの層が主因かを判断します。
併用する場合の順序と間隔
脂肪と皮膚の両方に問題がある場合、当院では原則としてオンダリフトで脂肪を減らしてから、ソフウェーブで皮膚を締める順序を取ります。脂肪が減ると皮膚は一時的に余るため、その後にソフウェーブで収縮を促すほうが仕上がりが整いやすいためです。
- オンダリフト → 4〜8週間 → ソフウェーブ が基本
- 皮膚の緩みが主で脂肪が少ない場合は、ソフウェーブ単独で様子を見ることもあります
- 同日併用は、部位と皮膚の厚みを見て慎重に判断します
よくある誤解
「ソフウェーブは効かなかった」の多くは、適応の誤り
脂肪の重みが原因のたるみにソフウェーブを当てても、皮膚は締まりますが重さは変わりません。「効かなかった」と感じた方の多くは、層の見立てが合っていなかったケースです。
「オンダリフトは顔がこける」
オンダリフトは脂肪を狙って減らす機器なので、こける可能性がある部位(頬の上部など)には当てません。減らす場所を選べることが利点であり、設計次第です。
よくあるご質問
ソフウェーブとオンダリフトはどちらが痛いですか?
ソフウェーブは熱いチクッとした感覚、オンダリフトは温かさが中心で痛みは比較的軽いとされています。感じ方には個人差があります。
ソフウェーブとオンダリフトを同日に受けられますか?
部位と皮膚の状態によります。当院では脂肪と皮膚の両方に問題がある場合、オンダリフト後4〜8週間あけてソフウェーブを行う順序を基本としています。
二重あごにはどちらが向いていますか?
脂肪の厚みが主因ならオンダリフト、脂肪が少なく皮膚が緩んでいるならソフウェーブです。両方の要素がある方も多く、診察で層を確認してから決めます。
首の横ジワにオンダリフトは効きますか?
首の横ジワは皮膚(真皮)の問題であることが多く、脂肪を減らすオンダリフトでは改善しにくい状態です。当院ではソフウェーブを第一選択としています。
オンダリフト(ONDA PRO)に関する重要事項
・ONDA PROは医薬品医療機器等法上、国内未承認の医療機器です。
・医師の判断のもと、医薬品医療機器等法に基づき個人輸入により入手しています。
・国内において同一の性能を有する承認機器はありません。
・諸外国の安全性等に関する情報:欧州CEマークを取得しています。主なリスクとして一時的な赤み・腫れ・熱感・硬結・内出血が報告されています。
※本コラムは医師の監修のもと一般的な情報提供を目的として作成しています。効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。ソフウェーブの主なリスク・副作用:一時的な赤み・腫れ・熱感・内出血・軽い痛み。