. 顎下の脂肪吸引から1か月、硬い・ブヨブヨは消える?拘縮の経過と受診の目安

COLUMN

顎下の脂肪吸引から1か月、硬い・ブヨブヨは消える?拘縮の経過と受診の目安

拘縮の経過の目安と、待たずに受診したほうがいいサイン

2026年10月26日 | 監修:院長 宋 珉英

術後1週間を過ぎたあたりから、顎の下がブヨブヨしてきて、日に日に硬くなる。触るとしこりのような塊がある。「失敗したのかもしれない」と夜中に検索している方へ、まずお伝えしたいことがあります。

先に結論から

術後2週間〜1か月ごろに顎の下が硬くなるのは、多くの場合「拘縮(こうしゅく)」という回復の途中経過です。硬さのピークは1か月前後で、3か月ほどでやわらぎはじめ、半年ほどかけて落ち着いていきます。

ただし、熱感や赤みがある、片側だけが急に腫れた、半年を過ぎても硬さや凹凸が残っている。こうした場合は待たずに医師の診察を受けてください。

術後の「硬さ」はどう変わる?硬さ手術1週2週1か月3か月6か月いちばん不安になる時期少しずつやわらぎ、半年ほどで落ち着く※経過には個人差があります

「日に日に硬くなる」のは、体が治ろうとしているから

脂肪吸引は、皮膚の下で細い管を動かして脂肪を吸い出す手術です。脂肪がなくなった空間は、体にとっては「傷」です。

体はその傷をふさごうとして、皮膚と筋肉のあいだに線維(コラーゲンの束)をつくります。この線維が一時的に増えて縮むことで、触ると硬く、表面がブヨブヨ・デコボコして感じられる。これが拘縮です。

つまり硬くなっていくのは、悪化しているのではなく、修復がいちばん活発に進んでいるサインであることがほとんどです。

拘縮が起こるしくみ術前脂肪がたっぷりある手術直後脂肪が減り、すき間ができる拘縮期(2週〜1か月)線維が増えて縮み、硬くなる表皮真皮皮下脂肪筋肉線維(コラーゲンの束)

拘縮はいつまで続く?経過の目安

経過には個人差がありますが、顎下の場合のおおまかな流れは次のとおりです。

  • 術後〜1週間腫れ・内出血・むくみが中心。まだ柔らかく、拘縮はほとんど感じません。
  • 1〜2週間腫れが引くのと入れ替わるように、皮膚の下にこわばりが出てきます。
  • 2週間〜1か月硬さのピーク。しこり状の塊、ひきつれ、表面の凹凸がもっとも気になる時期です。
  • 1〜3か月少しずつやわらぎ、ラインがすっきりしてきます。
  • 3〜6か月組織がなじみ、仕上がりがほぼ見えてくる時期です。

知恵袋などで「失敗した」という書き込みが集中するのは、ちょうど硬さのピークである術後1か月前後です。この時期の見た目で仕上がりを判断しないことが、いちばん大切です。

【院長コメント:術後1か月で不安になって相談に来られる方に、いつも最初にお伝えしていること】

院長 宋 珉英

待たずに受診してほしいサイン

拘縮の多くは時間とともに落ち着きます。一方で、拘縮に見えて別のトラブルが隠れていることもあります。

次のような症状は、早めに手術を受けた医療機関へ
  • 赤み・熱感があり、触ると痛みが強くなっている
  • 片側だけが急に大きく腫れた、ぶよぶよと液体がたまっている感じがする
  • 発熱がある、傷口から膿のようなものが出る
  • 口角が片側だけ下がる、うまく笑えないなどの違和感が続く

感染、血液や体液のたまり(血腫・漿液腫)などは、時間を置くほど治りにくくなります。「そのうち落ち着くはず」と自己判断せず、まずは連絡してください。

拘縮の時期にやっていいこと・控えたいこと

項目考え方
圧迫(フェイスバンド)手術を受けたクリニックの指示期間を守るのが基本です。むくみと内部のズレを抑えます。
マッサージ指示があれば、その方法・強さで。自己流で強くもみほぐすと、内出血や腫れが長引くことがあります。
温める・冷やす時期によって適切な対応が変わります。自己判断せず、担当医に確認してください。
食事・生活塩分とアルコールの摂りすぎはむくみを強くします。睡眠不足も回復を遅らせます。

やることを増やすより、指示されたことを淡々と続けるほうが、結果的にきれいに落ち着きます。

半年たっても硬い・凹凸があるときは

半年を過ぎても、硬いしこりや引きつれ、表面の凹凸がはっきり残っている。この場合は、皮膚と筋肉が強くくっついた「癒着」が起きている可能性があります。

癒着は、待っていても自然にほどけにくい状態です。癒着をゆるめる処置や、皮膚のハリを整える治療など、状態に合わせて修正を考えていく段階に入ります。

「もう半年経ったのに」と一人で抱え込む必要はありません。どこまでが拘縮で、どこからが癒着なのか。その見極めから始めましょう。

半年たったときの、ふたつの分かれ道拘縮がやわらいだ癒着が残った表面がなめらかに整う→ 経過観察でOK皮膚が筋肉に引き込まれ、凹凸に→ 修正を考える段階

よくある質問

拘縮の硬さは、何か月くらいで消えますか?

硬さのピークは術後1か月前後で、3か月ほどでやわらぎはじめ、半年ほどで落ち着くのが一般的な経過です。範囲や吸引量、体質によって前後します。

自分でマッサージしてもいいですか?

手術を受けたクリニックの指示に従ってください。強くもむと内出血や腫れが長引くことがあります。方法がわからない場合は、自己流で始める前に確認しましょう。

他院で手術を受けましたが、相談できますか?

はい、ご相談いただけます。いつ、どの範囲を手術したかがわかると、より具体的にお話しできます。

こんな方はご相談ください

  • 術後1か月を過ぎ、硬さやしこりがどこまで続くのか不安
  • 赤みや熱感があり、普通の拘縮なのか判断できない
  • 術後半年以上たっても、顎の下の硬さ・凹凸が残っている
  • 手術を受けたクリニックに相談しづらく、別の医師の意見が聞きたい
宋

この記事の監修

宋 珉英

韓国みにょんクリニック銀座 院長。日本・韓国の医師免許を保有。JANPD・JABC 創設者。脂肪吸引後の仕上がりについて、皮膚・脂肪・筋肉のどこに原因があるかを見極めて修正を組み立てています。院長のご挨拶

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、症状の経過や治療の効果には個人差があります。気になる症状がある場合は、手術を受けた医療機関または医師の診察を受けてください。

※脂肪吸引後の修正治療は自由診療(保険適用外)です。主なリスク・副作用として、腫れ、内出血、痛み、むくみ、拘縮、左右差、凹凸、感覚の鈍さ・しびれ、感染などが起こる可能性があります。費用は診察時にご説明します。最新のキャンペーンはcampaign.clinicをご覧ください。

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